バナバナ

九月に降る風のバナバナのレビュー・感想・評価

九月に降る風(2008年製作の映画)
2.8
学校の屋上でタバコを吸ったり、放課後にビールを飲んだり、イタズラしたりもするが、学校の問題児ではあるけれど、暴走族とか不良という程でもない、台湾の男子高校生7人組の話(日本だったら、すぐ停学、退学になっちゃうかもだけど)。

この男の子たちの学年が違うという事は、他の方のレビューで知りました。
男子のグループといっても、それぞれの学年も違う事から、その中でも特に気の合う者同士が二人くらいでつるんでいるのだが、リーダーのイェンとタンは幼馴染なのだろうか?

顔もよく、女にもてるイェン。同じ高校に彼女が居るにもかかわらず、他校の女子生徒とも二股をしている。
イェンの彼女に片思いをしているタンは、男同士の付き合いがある為、イェンの彼女に気持ちを告白する訳にもいかないし、内心それが面白くない。
また、グループの中には、リーダー格で自然と皆が寄ってくるイェンと特に親しいタンに、嫉妬している男子もいるし…と、
男の子同士でもマーキングというか、ちょっとした小競り合いみたいなのはある。
終盤までは特にこれといった事件は起こらず、そういう微妙な友人同士の距離感を見せている。

これは監督の少年時代の経験に基づいた作品らしい。
もうちょっとエピソードが欲しい気もするが、誰もが経験した事のあるほろ苦さを出すのには成功していると思う。
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