男前だけど、なんで中山昭二が…って絶妙な配役最後の最後まで考えながら、ラグビー部コーチは水島親分、チームメイトは船橋元。安西さんと中山さんのラブストーリーなかなかはじまらずズングリ船橋のアイドルパートからスタート。フワッと生温かいテンポの悪さにムズムズしながら実は嬉しくてたまらない。行ってよかったヴェーラ。北海道の酪農育ちの安西さんが上野出てきて池坊に服飾デザインに車の免許に将来の夢は雑誌をつくること。いいぞやれやれ安西さん。借りてる部屋には日本人形のケース多すぎ、こけしが軸になってる電気スタンドも可愛い。いますぐヤフオクで探さなきゃ。都合のいいすれ違い→都合のいい展開、プログラムピクチャーとして後半からギアアップする野村監督の演出素晴らしい。割り勘のラーメンデートからはじまったふたり。もう会えないかもで思い立ってタクシーで熱海の一夜。ソファの跳ね→抱き合う足元の挿入、車来てるのに針と糸あります？でボタン付け。絹子に銀子に名前もいいし、3人が同じ場所に居合わせる病室とベランダ隔てたシーンもいい。結婚相手は佐竹明夫さん（この作品では片桐余四郎名義）こんな役どころ似合いすぎの佐竹さん、そんな佐竹さんの内縁妻と子どもが追いかけてきて白いニット帽ポスっと落ちるシーンがまたすごくいい。披露宴での真珠バリーンから猛スピードのドライブでも安西さんの横顔キリッと美しい。最後にいいとこ持ってく十朱久雄。久喜駅のすれ違いメインシーン、当時どれだけの人がロケ地巡りしたんだろー。

コーチ水島のラガシャだけで最高なのにラグビー部員に九州男児の舟橋元、通称ガンさん。舟橋サン西郷さんも演じてたかな？梅割り飲むから四文屋行きたいし飲み屋のオキニ嬢が結婚しちゃって梅割り残して悲しみダッシュ。舟橋サン小太りなだけでなく背も高い。試合ではパンツはらりでスクラム組んでガンさん隠すボーイズたち←舟橋サン結構人気あったんだろなと思わせるサービスシーン。ラグビー仕込みの横っ飛び中山昭二とスキンシップでセントラル交通のオヤジもノせる安西郷子の川床ラーメンデート、出ましたタクシーで「このまま熱海」の素敵ホテル、ソファのスプリング確認してごらんて上下する二人どんな匂わせ。ビール飲んでダランとする安西美をもったり長回し？からの超展開。北海道帰って子どものニット帽ポサッ、佐竹さんをおとーちゃーんと追っかける母子、おもむろに猟銃ぶっぱなして沼に鴨撃ち行ってきまーす。あ〜君ゆえに〜♪で並走する久喜の電車は鉄道ファンも見逃せない。桐生までの途中駅と言えば久喜、結婚式と言えば東京會舘。私はいいけど子どもだけは…とまた最高のタイミングで現れる元カノにこれ幸いとパールのネックレスぶち切る安西、ハンドル握って涙も拭いて自分で自分の幸せ掴みに行く。で、なんで中山昭二なの〜？と思わせるぼんやりイイ男ぶりがメロドラマに最適な人材。

引ったくりに襲われていた安西郷子を助ける中山昭二。二人にはそれぞれ許嫁がいて…

昨日見た「君の名は」の影響をモロに受けてそうなタイトルだがヒロインの性格は真逆。辛い境遇にあっても気丈で明るいキャラに癒やされる。
突然室内から猟銃をぶっ放したのにはビビる(笑)

安西郷子の許嫁の前妻？の執念に拍手。