ノラネコの呑んで観るシネマ

アリゲーターのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

アリゲーター(1980年製作の映画)
3.9
ほぼ40年ぶりの鑑賞。
「JAWS」亜流のアニマルホラーの中では、なかなか出来のいい一本。
トイレに捨てられたペットのワニが、人知れず下水道で生き延びているという都市伝説がベースゆえ、この種の作品にしては珍しく都市が舞台なのが特徴か。
ジョン・セイルズの脚本が結構凝っていて、伏線も綿密。
クライマックスでアリゲーターが狙い澄ましたように、悪人たちを貪り食うのが可笑しい。
そもそも、なんであそこ行くって分かったんだよw
明らかに低予算なんだけど、ラージスケールメカニカルのアリゲーターとホンモノの切り替えは割と上手くいっていて、さほどチープさは感じさせない。
ルイス・ティーグ監督にはもう一本「クジョー」というアニマルホラーの佳作もあるけど、こちらもリバイバルしてくれないだろうか。
ティーグもセイルズも参加してない「アリゲーター2」は、つまんなかった記憶があるので、今回はパス。
そう言えば、地下に蠢くモンスターというモチーフは、セイルズが後に参加する「ミミック」とも共通するな。
アレも怪物は変異体で、博士は若い女性だし。