白豚

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録の白豚のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

幾原邦彦が宗教勧誘アニメ作ったらきっと即入信しちゃう。劇場版みてもウテナがどういう話なのかよくわからない。少女が外の世界に踏み出す話なんだろうけど、じゃあ内の世界ってなんだったんだ。学園?過去への執着?大人からの支配?少女達が王子様に守られることや王子様に憧れることから卒業するまでの物語だとは思う。助けてー!で助けに来てくれる人ようなに縋ること、そういう人を求めることから卒業して現実を見て自分の力で生きていくようになるまでの話。守られてた子どもから大人になる話。ウテナ様が外に出ようとした途端にいきなり洗車(洗人?)されたのは外の世界な厳しいよってことの比喩なんだろうな。アンシーはウテナ様が洗車されたことで外の世界に怖気づいたけど錆びていくウテナカーを見て鍵(意志?)のない車(人間)は動かないまま錆びついていくことに気づいて外の世界に踏み出す決意ができた。アンシーがウテナ様のために薔薇園を破壊して水浸しにして大切に育てた薔薇を地上に流すなんて劇場版では最初の決闘のときからアンシーはウテナ様のこと気に入ってたんだろうな、チョロいな、でもそうでもしないと重厚な物語を短い映画に落とし込めなかったんだろうな。冬芽が存在しない世界の七実様は牛なんだなあ、悲しいけど笑っちゃうし納得だ…。アニメ史上最も美しいシーン、アニメじゃないとできない表現だしウテナじゃないとチープになっちゃってたと思う。あと布の作画がいちいちエロい。やはり暗い過去と死は最高のおしゃれなんだよな。アニメでは滑稽だった冬芽が強姦&溺死というオシャが追加されてただのイケメン王子様になってた。あとウテナ様とアンシーの関係がアニメ版はしっかりロマンシスだけどアドゥレセンス黙示録はガチレズだった。まさか少女革命ウテナでそして二人は幸せなキスをしましたとさ。めでたしめでたし。になるなんて思わないじゃん……
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