ゆき

風が吹くままのゆきのレビュー・感想・評価

風が吹くまま(1999年製作の映画)
4.0
日常音

風向きは自分だけでは決められない。
「女の仕事も、男の仕事も3つ」生産性などないような、ユーモアで誤魔化した日常会話が続く。
便利品もここでは手間のかかる戦利品だ。
中々たどり着けない「牛乳」。ただ、村人たちは手にしている。
「死の瞬間」を待ち望みながら、日常のリズムの心地よさに気付いたときには体が慣れてしまう。
くすっと笑える反復にいつの間にか期待してしまう118分。
色味の少ない画と呑気なやり取りが続くが、あっという間に過ぎてしまった。

×××
小さな村独特の儀式を取材しに車を走らせたTVクルー。「宝探し」と嘘をつき村に入り込んだものの、"その時"は中々来ない。村の人々と交流する中で、男はある考えを巡らせる。
ゆき

ゆき