にこ

メカゴジラの逆襲のにこのレビュー・感想・評価

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)
3.3
本作を最後に昭和ゴジラシリーズは幕を閉じることとなった節目にあたる作品です。
前回でのメカゴジラとの戦いはゴジラ側2体1と優勢だったのだが、今回は1対2と圧倒的に劣勢。
何度もやられそうになるゴジラ…
この辺りはプロレスとか戦隊ものによくある正義がやられもうだめかもしれない、というセオリー守って作ってるなぁと感じてしまったけど、この時代やはりゴジラは子供たちのヒーローだったんだよね。

そして裏ストーリーとしてメカゴジラの逆襲と並行して、ゴジラシリーズのお馴染みの顔の平田昭彦さん演じるマッドサイエンティストが世間への逆襲をはかるというところがなかなか悲しい雰囲気を持たせ嫌いじゃない。
その娘をサイボーグとして蘇らせ、その娘にメカゴジラを操作させたりとメカゴジラの暴れっぷりがシンクロして悲しい。
そんな博士と娘の悲しいストーリーが子供にはちょっと退屈だったかもしれないなと思うけど、昭和ゴジラシリーズの最後と思うと感慨深い作品ですね…
ラストカットの夕日の海の中たたずむゴジラがなんとも言えない寂しさがあって、ちょっと悲しくなっちゃったもの私。

映像としても、まずオープニングが前作でのメカゴジラとゴジラの戦闘シーンを背景にスタッフテロップが流れるんだけど、このオープニングは過去作品の中でかーーなりかっこいい!すごく好きでした!!
それとメカゴジラの逃げ惑う人々の後ろで暴れまわり街を破壊爆破するシーンもなかなかの迫力が出ていてかなり興奮した!
ビーム!爆発!ビーム!ファイヤー!ビーム!ドッカーン!
どんどんレベルが上がってるのを見ていてほんと楽しいね、特撮って!!
時代の流れっていうのが残酷でね、この作品がゴジラシリーズのワースト観客動員数だったとは…悲しきかな…もっとクソみたいなやつあるのにね…苦笑
にこ

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