平田一

ジュラシック・パーク IIIの平田一のネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

この頃は"パーク低迷期"って印象でしたね。前作も悪い意味でのツッコミ処が多かったけど、これは更に悪いところが増加しちゃってる作品でした。

二度とパークには行かないと公言していたグラント博士を、息子を助けだそうとしているとある夫婦に騙されて、グラント博士と彼の助手とその他も巻き込み、いざ島へ。

事態の発端たる夫婦、あまりにも素人ぶりが過ぎててゲンナリしましたね。アンタら用意が無さすぎるって面と向かって言いたいし、しかも状況判断力の皆無っぷりがまあ酷い。

要するに露骨すぎ。それも嫌いなタイプの仕方(ちゃんと徐々に成長いくところは好感持てますが)。

前作『ロスト・ワールド』での短絡的なキャラクターを受け継いでいるところがあるのは、グラント博士の助手のビリー。困窮するグラント博士を助けたくて色々回して、ラプトルの卵を盗むという過ちを犯してしまう。ただ彼は過ちを償うために命をかけて、アクションを起こすんですが、そこはもう見ている最中ずっと応援してました。だから無事に戻れたときは、ホントに嬉しかったです。

それにしてもビリーの吹き替えをやっている声優・内田夕夜さんはこの後の『炎の王国』にも出てますが、その役が俗なヤツって『3』とリンクを感じますね(もしもビリーがあの後に俗な輩になったら的な)w

否定コメントを言っていますが、前作のキーワード(「五つの死」とか「幸運のお守りのカバン」)とか、木の上と乗り物(『1』でのハラハラパートです)だとか、これまでの作品に出てきた要素が継続してたり、ちゃんと過去のシリーズのことも尊重してたので、そのあたりは良いと思う。

話はまあイマイチですが…

次から始まる『ジュラシック・ワールド』シリーズへと繋がる様々な要素を知るにはピッタリだと思いますが、映画としては『1』の方に軍配ですねこれは。

これも『2』もそう何度も見たい話じゃないですね…。
平田一

平田一