れもん

ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記のれもんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1997年公開の『ドラえもん』の映画シリーズ18作目。
藤子・F・不二雄の遺作でもあり、原作漫画の途中までは藤子・F・不二雄が、途中からは彼のチーフアシスタントであったむぎわらしんたろう(当時は萩原伸一名義)が手がけたという異例の作品。

多分初鑑賞。

この作品は全体的に倫理観がぶっ壊れていて、それを許容できれば楽しめるけど許容できなければ楽しめないかもしれない。

私は16作目『のび太の創世日記』を観て「創世セット」で遊びたいと思った程度には倫理観の無い人間なのでそこそこ楽しめたけど、そんな私でも簡単に生命を生み出す「生命のねじ」と「タマゴコピーミラー」は怖かったし、生命を与えられたぬいぐるみに知性が芽生えて自治を始めたり人間に指図をしてくるのも怖かったし、熊虎鬼五郎のオリジナルとコピーの人格を統合してオリジナルの人格が消えてしまうオチは怖いどころかちょっと引いた。笑

ただ、これまでの作品と比較して冒頭の日常パートが短いぶん退屈はしないし、物語の起承転結もはっきりしていてわかりやすいので、倫理観を横に置いて観ることができればワクワクしたりハラハラしたりできる良作である。
ウッキーがいたずらするシーンで流れるBGMのダサさはどうにかしてほしかったけど。

主題歌はまさかの矢沢永吉。

【2022.08.06.鑑賞】
【2022.08.18.レビュー編集】
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