一人旅

僕のニューヨークライフの一人旅のレビュー・感想・評価

僕のニューヨークライフ(2003年製作の映画)
3.0
ウディ・アレン監督作。

生粋のニューヨーカー:ウディ・アレンが監督・脚本を務めたコメディ映画で、NYを舞台に、同棲生活をしているコメディ作家の青年と女優の卵の恋の行方を軽快に映し出しています。

お互いに恋人がいながらも、出逢った瞬間から惹かれ合ってすぐに同棲生活を始めた男女のその後を描いた恋愛コメディで、愛し合っていたはずなのに次第にすれ違ってゆく男女の不可知な恋愛模様を描いた点では監督最新作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(19)とも共通しています。

主演のジェイソン・ビッグスが奔放な恋人に翻弄される主人公のユダヤ人青年を軽妙に演じていて、知識の披露やどもり口調等はウディ・アレンが自身の映画で演じてきたキャラクターをお手本にしています。また、ヒロインの恋人役はクリスティナ・リッチで、極端に細くて主張の強い眉毛が男性の思い通りにはさせないクセ者感を演出しています。そして、監督のウディ・アレンが主人公にアドバイスを与える年上の友人を演じていて、物語を陰で操るフィクサーのような役割を果たしています。
一人旅

一人旅