素晴らし過ぎる。紛うことなき大傑作でした！！🦃
『スカーフェイス』,『アンタッチャブル』のブライアン・デ・パルマ監督が手掛けたカルティックミュージカル、『ファントム・オブ・パラダイス』(1974)を鑑賞しました！！
【あらすじ】
天才的作曲能力を秘めているが、イマイチぱっとしないミュージシャンの青年｢ウィンスロー｣は、大手レコード会社の社長｢スワン｣に欺かれ、『ファウスト』を組曲に仕立てた渾身の楽曲を盗まれてしまう。その上に社長に画策され冤罪で収監されたウィンスローは脱走し、復讐を果たそうと奔走するが、事故に巻き込まれ大怪我を負う。
そして遂に、彼は怪人と化し………。
この作品はゲーテの名著『ファウスト』を、激動の時代｢70's｣に生きたデ・パルマが再解釈し、戯曲化したものです。そのため、一見すると話の構造自体は青年｢ファウスト｣(=ウィンスロー)と、悪魔｢メフィストフェレス｣(=スワン)とが対峙するものに見えるのですが、監督流のアレンジによって原作以上に奥深いストーリーに仕上がっていました…！！🌆
コスチュームやサントラもセンスの塊で大変シビれる…✨
これほど高評価しているのは、僕自身が『ファウスト』の愛読者であり、派生作品としての『オペラ座の怪人』の1ファンであるというのも正直ありますが、それ以上に映画自体の完成度と半ば狂気的な疾走感に拠る所が大きいです。
これほどの熱量を正面から叩きつけられるとは……もはやスクリーンを媒介した"暴力"そのもの。
是非々々観て感じてもらえばと思います…！！✨
｢悦びには悩みが、悩みには悦びがなければならない。｣
ゲーテ『ファウスト』
才能と権利(権力)と欲望が渦を巻くこの世界に生まれ落ちた悲しき天才の姿は、必見です…！！！🎥🎥🎤
