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[リミット]の4423のレビュー・感想・評価

[リミット](2010年製作の映画)
3.5
95分間、棺に閉じ込められたライアン・レイノルズの一人芝居を楽しむ作品。

棺の中に閉じ込められた男をひたすら映し、基本的に電話でのやり取りとレイノルズの一人芝居だけで鑑賞者を最後まで引き込むというのはなんだか他の映画の存在意義を問いたくなるレベルである。

しかしこれ、よく映画にしようと思ったなあ。下手したらクソつまらん話に成り得るのに全く飽きない。ワンシチュエーション系の作品は脚本家の手腕が全てだと言っても過言ではないだろう。しかし、クリス・スパーリングは相当な才能の持ち主だと思うのだが、次作『ATM』はあまり面白くなかったのでよく分からない……。

棺のなかを漂う行き場のない不安と常に襲いかかる息苦しさ、極めつけが神経を逆撫でするようなエンドロールの能天気な音楽。これぞまさに悪趣味の極みである。
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