Saki

サラエボの花のSakiのレビュー・感想・評価

サラエボの花(2006年製作の映画)
3.8
歴史の教科書では決して習えない、歴史が残した事実が描かれています。
サラエボ事件や第一次世界大戦のことは詳しく分からずとも戦争が今に残したもの≒"親が子に、子が親に思う愛おしさと憎さ、悍ましさ"が痛いほどに分かります。
自分が苦しんでまで産んだ小さくて愛おしい存在で、殺してしまいたいほどに憎たらしい存在。

この映画で圧倒的に印象に残ったセリフは「神様がくれた女の武器で世界を支配するの」です。
このセリフを言ったのは主人公でもその身近な人でもない人だけど、密かに話の核になってると感じた。
神様は人に知恵という罪なものを与えてしまったのかもしれない。

案外フォローさんが1人として観ていなくてビックリしましたが、良作ですので多くの人に観てほしいです。
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