Clara

サラエボの花のClaraのレビュー・感想・評価

サラエボの花(2006年製作の映画)
4.0
国内に3民族が存在することで、独立を機に利害や権力において争いが起こり内戦に発展。
戦時中の女性への性的暴力は他でもあるが、この時は敵民族の子供を出産させ、所属民族ごと辱めて後世に影響を残すという組織的な作戦として行われた。

ここを作品で取り上げていて、内戦時に望まぬ妊娠をしたシングルマザーと、その事実に気付き始める思春期の娘の話になってる。
母の心の傷と娘に嘘をつき続ける複雑な心境、娘の不安な心…ぶつかりながらお互いが事実に向き合っていく姿が胸を締め付ける。
戦争がもたらすのは死だけではない。
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