かんな

さらば、わが愛 覇王別姫のかんなのネタバレレビュー・内容・結末

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

修行時代〜スタア時代〜中国てんやわんや時代を生きた女形役者が主人公。重厚な悲劇であると同時に、古典演劇の華やかさと妖美な歌声が幻想的でもある。「運命を受け入れる」というのがテーマだと思った。とはいえ、育児放棄、虐待、性的暴行、逮捕、投獄、裁判、阿片中毒、拷問等々すごい話だ。エキストラの人数も数えきれない。

誰が威張っていて、どの主張に賛同すればセーフなのか、ころころ変わっていく。文化大革命で拷問を受けて、罵り裏切り合う場面は特に悲しかった。職業の善し悪しとか結婚とか愛とかなんなんだろうね…。ラストは、叶わない愛を演目になぞらえて昇華するための行いかな。
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