つるみん

ポパイのつるみんのレビュー・感想・評価

ポパイ(1980年製作の映画)
3.5
ロビンウィリアムズの初映画主演。

〜誕生から映画界に出るまでの軌跡〜

第1章
1951年7月21日にシカゴで産まれ比較的裕福な家庭で育った一人っ子のロビン。幼少期は今では考えられないほどおとなしい性格の子供だったらしいです。(アンドリューNDR114の来日会見でのコメント)しかし家で母親を笑わせる事が楽しかったらしく高校卒業後は今、我々が想像するコメディアンのロビンになっていたとのこと。大学卒業後アートの殿堂、ジュリアード音楽院の演劇科に進みコメディアンとしての土台作りに励んでいました。

第2章
ジュリアード音楽院卒業後、もともとナイトクラブでスタンダップ・コメディアンとしてキャリアをスタートしました。当時からマシンガントークやモノマネ、アドリブは群を抜いていたそうです。その才能がTV局の目に留まり27歳の時に人気TVシリーズ〝ハッピーデイズ〟がロビンのテレビデビューとなりました。その役は宇宙人!!しかしこれがハマり役で〝モーク&ミンディ〟というスピンオフまで製作されました。

第3章
そんなロビンをもちろん映画界はほっとくわけにもいかず超有名人気コミック〝ポパイ〟をロバート・アルトマン監督で実写化。当時はあのポパイの世界を実写化することに対して不満や不可能という言葉が飛び交う中、ロビンは何度もアニメ版ポパイを見続け喋り方、動き方などを研究し忠実に再現したそうです。結果的に興行は上手くいかなかったものの天才ロビンウィリアムズの新たな旅が始まった一作であったのです。
*〝ポパイ〟の前に〝Can I do it… Till I need glasses〟で映画デビューしているが主演ではないので今回は省きました。




コメディアンから始まり俳優の職業に移り変わるのは珍しくはない事です。もともとブルース・ウィルスだってコメディアン出身なのですから。しかし、どんなに俳優として成功(アカデミー賞ノミネート4度。4度目にして初受賞〝グッドウィルハンティング〟)しても自分の原点であるステージでのコメディアン精神を忘れず2009年心臓手術が成功するまでは死ぬまで舞台に立ち続け人を笑わせたいと言っていました。

そんなロビンに興味を持った方は是非本作品も見てはいかがでしょうか!
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