ゴン吉

座頭市千両首のゴン吉のレビュー・感想・評価

座頭市千両首(1964年製作の映画)
4.0
盲目ながらも居合抜刀の名人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第6弾。
勝新太郎が主演、坪内ミキ子がヒロインを演じ、城健三朗(若山 富三郎)、島田正吾らが共演。

盲目の渡世人である座頭市(勝新太郎)は、成り行きで不本意ながらも斬った渡世人の墓参りのために上州板倉村を訪れる。村では農民たちが、代官所への上納金の千両が工面できたことを祝う宴を催していた。翌日、農民達が上納金を代官所に届けに行く途中で、3人の浪人(城健三朗ら)とやくざたちに襲われ、上納金を奪われてしまう。たまたま通りかかった座頭市が犯人と疑われてしまう….

勝新太郎の代表作である盲目の渡世人・座頭市の活躍を描いた時代劇。座頭市ならではの宙に投げた一文銭を斬る居合抜きを魅せてくれる。
シリーズ第4作「座頭市兇状旅」とは配役が異なるが、実在した有名な大親分・国定忠治(島田正吾)が再登場し、赤城山に籠る忠治の農民想いの人柄が描かれていて興味深い。
また、シリーズ第2作「続・座頭市物語」でも共演した勝新太郎の実兄でもある城健三朗(若山富三郎)がライバルの浪人を演じている。
クライマックスでは馬に乗る浪人(城健三朗)との差しの勝負で、鞭打ちにより満身創痍の座頭市が居合斬りで決めてくれる。

「ハハハハハ 喜ぶ顔を見る? そりゃ めくらのあっしに そいつは無理だ ハハハ」    

2024.2 BS12で鑑賞
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