ジョン・ウェインがアイパッチ姿の無頼漢連邦保安官を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞した「勇気ある追跡」(1969年)の続編にあたる。
前作では14才の少女の仇討ちのお供だったが、今作では凶悪犯に父親を殺された未婚の修道女(キャサリン・ヘップバーン)らと追跡するストーリーで、若干ではあるがプロットは似ている。
旅の道中、老境に入ったウェインとヘップバーンの人生談義が面白い。俳優としては豪快な一面を持ったウェインも大物女優相手に照れながらも実直な心境を告白したりと、とても魅力的なシーンも多々ある。
クライマックスの激流下りとニトログリセリンを使った派手な銃撃戦は見もの。
最後は、聖書を引用し独自の解釈で判事を丸め込んでしまうヘップバーンの演技にもニンマリしてしまう。
アメリカ・アーカンソー州が舞台なのに、何故に邦題が「オレゴン魂」なのかが今でも拭えていない(笑)