若大将Kouno

シェーンの若大将Kounoのレビュー・感想・評価

シェーン(1953年製作の映画)
4.5
どの映画ファンでも評論家でも「西部劇ベスト10」を挙げれば、必ずや3位以内に入るであろう不朽の名作。

物語は、流れ者のガンマンが開拓民一家に身を寄せ、一家を悩ませている悪徳牧場主を倒して、去っていく、という王道的なものだが、それが何故支持されたのか?

そこは、一人の少年の目を通じて、英雄という形で流れ者を描いてる点。流れ者というと、粗っぽい人物像を想像してしまうが、少年の英雄崇拝に傷つけないよう演出も緩かである点か。

一方で、早抜き撃ち、挑発、決闘、逆転の構図といった西部劇には不可欠な要素も十分に取り入れている。
また、ワイオミング州のグランドテトンの山並みや、牧風的なロケもより効果を生み出している。

ラストの「カムバック!シェーン!!」はあまりに有名。少年の呼ぶ声がこだますと共に、英雄像は心の中へと封印される。
アラン・ラッド一代の名演。そして主題歌「遥かなる山の呼び声」は日本でも大ビットした。
若大将Kouno

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