かなりライトなハンセン病モノ。
こういう作品も、
初心者向けの入門編としては
アリなのかもしれない。
ただ、補足すべきことは山ほどある。
ハンセン病患者が国策の犠牲になったこと。
ハンセン病は極めて感染力が弱く、
事実上ほとんど感染しないこと。
間違った情報や知識によって
取り返しのつかない多くの差別や
偏見を生んだこと。
そして、今また新型コロナで差別や偏見、
誹謗中傷が繰り返されていることは、
覚えておきたい。
とは言え、
「砂の器」にしても、
老人と少年がふるさとを捨てて
なぜ放浪しなければならなかったか、
詳しく説明してはいないのだから、
目くじらたてるようなことではない。
それよりも、
今回のハンセン病元患者である祖父は
重い障害がなく見た目で差別を受けない印象。
ハンセン病患者に対する問題において
見た目の問題は大きい。
賛否両論あるとは思うけど、
そこはもう少し踏み込んでも良かったのでは。
実在する香川大島青松園が出てくるんだし、
例えば、
実際の元患者が友人役とかで
出演する場面があっても良かった。