ヨウ

天使のくれた時間のヨウのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
4.1
社会人としての名誉ある地位を優先するか、愛する人とのささやかな暮らしを優先するか。前者を選んだ主人公が天使の悪戯により後者を選んだ場合の人生も体験し、正しい選択はなんだったのか葛藤する。

人生は選択の連続だ。「あの時ああしていれば…」と思うことは無限にある。中学生の時サッカー部に入っていれば、もしかしたら自分はサッカー選手になっていたかもしれない。初めて付き合った女性に対しあんなことを言わなければ、もしかしたら別れずに結婚していたのかもしれない。
僕自身あまり後悔はないし、今の環境は好きだけど、「もしかしたら」をふと考えることはよくある。この映画はそれを、つまり違う人生の可能性を改めて考えさせてくれる。

映画では、選ばなかったほうの人生を体験することで価値観の見直しを主人公はできたけれど、現実でそれはできない。だからこそ毎日を真剣に考えて生きて、できる限り後悔しない生き方をしなきゃいけないと自戒した。そういう教訓にもなるし、物語としても楽しめる良い映画だった。
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