このレビューはネタバレを含みます
正直そこまで期待を持っていなかったが、まさかこれほどまでに胸を掴まされるとは。
観終えた直後の雑記。
一年ごとに過去に遡っていくから、序盤は時系列が分からず戸惑った。そういえば最初のシーンはマスク付けてたのにこのシーンは外れてるぞと気付いて時系列を理解。そこから物語にのめり込む。
主演のお二人の演技力が凄まじい。喧嘩のシーンもイチャイチャするシーンもリアルすぎて苦しかった。
2年以上付き合って別れたことある人は、この映画を観て過去をちょっと思い出して、ちょっと年老いた気持ちになるんじゃないのかな。
別れた後(直後ではない)からこの映画は始まって、別れる前の最後のシーンは喧嘩してて、その次のシーン(つまりさらに1年前)で「1年後プロポーズしようかな」ってテルオが言ってヨウがめちゃくちゃ嬉しそうに何度も聞き返す描写があるのが個人的にすごい辛かった。
テルオとヨウの出会い方はいかにも運命的な感じなのに結局別れてしまい、最終的にヨウは軽いナンパのノリで声かけてきた男と結婚して家庭を築くのが、何というか、フィクションなんだけどリアルっぽいよなぁと。パートナーとしてはテルオよりナンパ男のほうが誠実だったのか、それとも、テルオとヨウが出会うのが早すぎただけなのか。
一年ごとに定点的に描かれているので、その前後に何が起こったかは鑑賞者の想像に委ねられるから、観る人の想像力によってだいぶ印象変わりそう。
しばらくはクリープハイプの「ナイトオンザプラネット」をリピートする日々を過ごすだろう。