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天使のくれた時間のshowtimeのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.5
魔法のランプ

もしも、13年前の選択が違っていたら、どんな人生を歩んだのか?

この手の類は主人公の唐突な旅に出ることになり、自分を見つめ直し主人公の中での変化を描くことが多い。そこで描く変化が物語のテーマだったりしますが。

今回は愛か富か!という風にも捉えられるし、後悔のない人生とも取れるし。ただ、後者はないかなと。だって最初の段階でニコラスケイジはケイトからの連絡を断ち切っているからな〜。ケイトはずっと好きやったのに。

と考えると、やっぱり富や名声を追い求めていた彼が愛を知った時に何を選択するか?というのがメインテーマなのかなと。

まぁそこからはお決まりの展開でどうオシャレに視聴者をニヤニヤさせれるかが映画の軸となっていく。ちょっとミソなのが、本当のジャックと並行世界のジャックは全く違うということ。本当のジャックは客観的に観るとやはり無慈悲で自分勝手な設定を終始されている。でも、天使=子どもたちがくれた日々の時間を過ごすことで、彼のキャリアの中に富や名声も忘れて、好きな人を選ぶという選択はグッとくるものがあった。

最後のシーンはとても良かった。

ちょっとお咎めしちゃうのは、ジャックが最後まで自分勝手やな〜と笑
会社も恋人のキャリアもほっぽり出して、あんな発言できんぞ笑

あと、どっちも手に入れてる気がしてならない。何かを手に入れるには何かを犠牲にしないといけないという哲学を持っている身としてはいけすかなかった。

あとは時代背景もあるので、これを言ってもしゃーないですが、この愛か富か!みたいな考えもちょっと古いよね笑
時代にマッチはしてなかったなぁ(まぁもちろん昔の映画なのでこれ言ってもしゃーないですが)。そういう意味では今は豊かになったと言えるんやろうな。

このお金か愛かというもの以外に人は楽しみが増えて、どんどん結婚率とか減ってるし、都会で地位築いて良い車乗り回して稼いでなんぼじゃいい!みたいな人も少なくなった。良くも悪くもね。だから時代に沿った、愛なのか何なのか!という軸でやっても面白いのかなぁ〜と思った!

チェケラ〜
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