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Winnyのshowtimeのレビュー・感想・評価

Winny(2023年製作の映画)
4.5
組織の中で

素晴らしい作品でした。
色んなテーマが盛り込まれていて、
本当にこれは今後も議論される映画だし、
正義とはなんぞや!というテーマが軸としてあって、ただ単にwinnyの存在や金子さんの存在、そしてこの一連の騒動を通してどう考えて行くべきかを投げかけられていて、本当に素晴らしかった。

僕もこの映画を観た時に、このお話は日本国家がいかに既得権益のクソ組織かを露呈にする映画かと思っていたし、この一連の騒動はそう思っていました。
でも、この記事をみて少し俯瞰的にこの映画を通して一連の騒動を見直せました。
引用記事
https://finders.me/kqFQpDM2MjU

色々とこの事件を通して語られる部分は山ほどあるので、それは一旦置いておいて。
この映画を通してとても良かったなと思ったところは、
正義とは⁈
winnyの価値!
物語の説得性
これを上手く混ぜ合わせて、ちょっぴり笑えて社会的な問題や身近な問題に落とし込んでくれたのが本当によかった。

正義とは何か。
テクノロジーの力でただ単に世の中を良くしたいと思う正義の反面、そのせいで実際に犯罪を量産してしまったwinny。この正義は一体どこにあるのか、、、それを通して文面や言葉そして、裁判はいかに正義あるモノなのか、はたまた人の気持ちや使い方次第で如何様にも悪用できてしまうモノだとこの映画を通してわかる。
それは、国家権力である警察官も通して。
見えないところで起こってしまっている。
それを支えるのもまたwinnyだったという皮肉っぷり、、、
この交わりが最後にヌルッと、ただスパァーン!と指し示してくれた時はもう鳥肌モノだった。

ちょっと残念なのは記事でもあったが、winnyのせいでこの犯罪が横行していたのも事実なので、政府側にも正義はあったはず。
そこを警察は悪だと演出してしてしまっているのはちょっと商業的にかたよりすぎていたかもしれないですね。
僕は警察大嫌いなのでよかったですが笑

Winnyの価値とは⁈
要するにテクノロジーの価値とは⁈ですね。
これイドストーリーでもある、横領問題な最後繋がってくるのですが、何が関係するんかな〜とちょくちょく出てくるのだが、ずっと引っ張っている。そんな中、裁判の華僑に入ってきた時に、winnyの価値が金子さんから語られるのだがそれと併せるように、まさに正義を正義として警棒を振った警官に悪の正義が降りかかるのを守ったこのソフト。
これによってテクノロジーは人々を救うのだと提示してくれる。

そして最後に、物語の説得性として
裁判のせいで、日本の既得権益の老害どものせいで、YouTubeに先越されるという皮肉も垣間見れたり…そして有罪になるという…
でも、最後は無罪になるのですが、エンドロール後にはご本人の言葉から直接我々に語られます。
人々の為にテクノロジーを開発してくださいと。最後まで戦ってくれた金子さん。

ここに帰着させて尚且つ、社会的な問題や身近な問題まで落とし込んだ構成にも圧巻でした。

こうやって社会問題を身近なモノに落とし込んだり、ある側面から見る正義や信念みたいなことの葛藤が描かれるのは本当に素晴らしいなと思った。
実際、テクノロジーによって、悪い膿が出て行くのも私は見ているので、より身近なモノに感じました。
昔からよく言われている、
出る杭は打たれる。この辺もテーマにされてたしね。素晴らしかった。

また、
スノーデンも見ようと思う。

ちぇけら〜
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