蜘蛛マン

灰とダイヤモンドの蜘蛛マンのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
3.8
アンジェイワイダ抵抗三部作その3。
前二作と比べてだいぶ洗練されてる印象。
モノクロ映像が隅々までカッコ良い。
気の利いた演出の数々も古カッコ良い。
戦争や運命みたいな巨大なものに抵抗し、結果惨めに倒れていく人間たち。
その主題がかなり好きです。

ようやく対ドイツで勝利を収めたのに、今度はソ連をバックにした革命軍と国内軍による勢力争い。そしてこの後にはソ連・スターリンによる暗黒の時代が待っている。
ポーランドっていう国の歴史的な辛苦が監督の作品群から滲み出ているようにも感じられた。
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