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喜劇 急行列車のkirioのレビュー・感想・評価

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)
3.6
渥美清×東映の鉄道コメディ
日本全国、国鉄全面協力の「列車シリーズ」第1作
昭和ならではの人情あふれる観光映画

真面目一筋のベテラン車掌 青木吾一の毎日は忙しい。ある時は東京発長崎行き寝台特急「さくら」、またある時は西鹿児島行き特急「富士」に。かつてのマドンナとの再会で家族に浮気まで疑われる始末、いったいどうなる?!


切った貼ったのイメージが強い(あとアニメ)東映には珍しい気がする喜劇路線
映画商売は素人と揶揄された大川博社長の一声で実現したらしい

洒落たオープニングから始まり、マドンナ役は佐久間良子だが、大原麗子もブルートレインのウェイトレス役
狭くて暑い、昭和の鉄道旅の慌ただしい感じがよく伝わる。長崎ロケの異国情緒あふれる街並みもいい感じで、高度成長末期の国内観光気分が良く味わえる
見たら最後、国内旅行に出たくなる、旅行好きにはたまらない一本

銀幕スターとしての渥美清の明確なヒットシリーズもこのあたりかららしい
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