りょうすけ

麦の穂をゆらす風のりょうすけのレビュー・感想・評価

麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)
3.8
「麦の穂をゆらす風(吹替版)」

第一次世界大戦後のアイルランドを舞台にイギリスからの独立とその後の内戦を描いた作品。「わたしは、ダニエル・ブレイク」や「家族を想う時」など人と人との繋がりを重視して描いていたケン・ローチの作品なので、本作は少し意外性があった。

というのも、後半の内戦では、イギリスとの戦いで共に戦った同志たちと対立する場面があるからだ。志を同じくし戦ったにも関わらず、協定の都合上、殺し合わなくてはならない。派手な戦争映画ではないものの、戦争の儚さ、醜さを顕著に感じる作品だと思う。

作中ではこの少し前の話である「マイケル・コリンズ」の主人公マイケル・コリンズの話も出てきていたので、そちらも鑑賞しなければと思った。
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