外は雨

東京暮色の外は雨のレビュー・感想・評価

東京暮色(1957年製作の映画)
4.0
小津安二郎監督。小津最後の白黒映画。父と姉妹、そして出て行った母。物語と不釣り合いな軽妙な音楽。あまりにも唐突な別れ。母の山田五十鈴が素晴らしい。彼女の事は何一つ理解できないけど、申し訳ない様子もない「おあがんなさいよ」坂を下る後姿。お猪口で酒を飲むその美しい手の形。列車でそわそわと来るはずもない娘が来るのを待つ姿。なんともその複雑な彼女のわからなさ。そして有馬稲子の儚く素っ気ない現代的な美しさ。「安里屋ユンタ」が流れてる。
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