記憶は曖昧だが、これをレンタルで見た当時、仄暗い水の底から、感染、予言とJホラーを貪るように見ていたように思う。
「箪笥」にかんしては、まだ幼かったこともあってか、「怖いけどよくわからない」というのが正直な感想だった。
久しぶりに見直してもその感想はさもありなんかな、と思った。
なにせあの力技のラストにはこれがフェアなのかどうなのかわからないのだ。このバランスはアジャの「ハイテンション」に似たものを感じる。
ただ、衣装と美術はむちゃくちゃいい。世界観が重要なホラーにとってこれがかなりハイレベルにクリアできてる時点でオールオッケーと言いたくなる。あとは、編集の面白さ。このあたりはさすが監督のキム・ジウンといったところか。
あと、世界観がすごく楳図ホラーっぽいなといまさらながら思った次第。
