今作では、アメリカが開発した新型のステルス戦闘機を駆ってセガールが空中戦に挑むことになります。今作のパッケージでは「トム・クルーズ顔負けのドッグファイトを見せてやるぜ」とばかりにセガールがやる気に満ちた表情を見せていますが、そもそもその図体で戦闘機のGに耐えられるのだろうかと不安になってくる今回の沈黙シリーズとなります。
ともあれセガールがステルスに乗るのは終盤のクライマックスだけで、基本的には地上で格闘戦を繰り広げるわけですが、物語序盤でセガールが何気なくコンビニに入店した際には、居合わせた強盗犯たちをセガールがあれよあれよと撃退していったことで、店内では店員も含めた死体の山が築かれるという、いつも通りのやんちゃなセガール仕草でほっこりさせてくれます。
そしてそこからセガールが軍に戻って極秘任務に臨むことになり、次々と敵を倒していったことで、結果的に人類全体をも救ってしまうというスケール感あふれる今回のセガールなのですが、任務中に相棒を失いつつも、任務完了後には将軍から労いの言葉をかけられて満足顔のセガールを見ていたら、なんだかこちらも満足してしまった作品でした。
