藤見実

緋牡丹博徒 お命戴きますの藤見実のレビュー・感想・評価

緋牡丹博徒 お命戴きます(1971年製作の映画)
4.6
親分の棺の前に集まった子分らが復讐について揉めに揉めて、お竜が仲裁に入るまでのローポジフィックス長回し。そしてカメラはそのままに、レンブラントの夜警よろしく周囲は暗く、藤純子だけにスポットライトが当たる。日本随一の演出なのではないでしょうか。

ローポジに構えたカメラは、画面奥からやってくる人の足を始めに捉え、頭が入ったと思うと、近づくにつれ画面上に頭は消えていく。そしてカットが変わり、移動する人物のバストショットで、それもまた近づきすぎて画面からはみ出ていく。藤純子が下駄の音をさせながら葬儀に向かうシーンの奥行きよ。。。凄すぎる。
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