親分の棺の前に集まった子分らが復讐について揉めに揉めて、お竜が仲裁に入るまでのローポジフィックス長回し。そしてカメラはそのままに、レンブラントの夜警よろしく周囲は暗く、藤純子だけにスポットライトが当たる。日本随一の演出なのではないでしょうか。
ローポジに構えたカメラは、画面奥からやってくる人の足を始めに捉え、頭が入ったと思うと、近づくにつれ画面上に頭は消えていく。そしてカットが変わり、移動する人物のバストショットで、それもまた近づきすぎて画面からはみ出ていく。藤純子が下駄の音をさせながら葬儀に向かうシーンの奥行きよ。。。凄すぎる。