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たそがれ清兵衛のmarnimのネタバレレビュー・内容・結末

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

第26回日本アカデミー賞受賞作品。
冒頭から続く地味でゆるい展開、しかし、上意討ちの討手として余吾膳右衛門との対決が決まってからは雰囲気が一変する。
何より貧乏侍ながらも、慎ましやかで家族愛に満ちた清兵衛は、一片の汚れもない美しさを放っていた。
剣客余吾を討つべく、余吾の屋敷に入ってからのピリピリした緊張感、意外にも剣を交える前に二人の語らいがあったが、ともに苦労人であり、家族を病気で亡くすという悲しみを背負った者同士、敵でありながら互いの心が通じ合ったような印象的なシーンであった。

最後はすれ違いばかりだった朋江と一緒になれて本当に良かった。
まさにスッキリと気持ち良いエンディングで、じわじわと温かみを感じるいい映画であった。
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