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たそがれ清兵衛のまるまるのレビュー・感想・評価

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)
4.6
スクリーンの中に、ちゃんと人が生きている。
現代のわれわれと何の違いもない心の通った人間が、
江戸時代末期の庄内藩の社会の中でちゃんと生きてる。

だから
刀は竹光じゃなく人斬り包丁に見えたし、
足をサクッと切られたのが大ごとに見えるし、
斬れと命じられた相手、膳右衛門が豹変するときの口上に
たまらない人間臭さを感じたし、
身を案じてやきもきする宮沢りえが愛おしく思えた。

ラスト
明治時代の田園風景や蔵王を背景に、
年を経て立派なおばあちゃんになった娘のナレーションで、
その後の清兵衛と宮沢りえの経緯を教えてくれるんだけど、
しみじみその在り様を目に浮かべることができた。
まるで、祖母の昔話を聞いてしんみりするような感じ。

よかった。

井上陽水
決められたリズム

いいなぁw
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