『人が怖い映画でした。』の一言で済ませるにはもったいない、まだまだ擦りがいのある作品な気がする。
「冷たい熱帯魚」とか「オーディション」のスプラッタ系なのかな?と思いきや、知的な側面もありつつ、ちゃんと後半に脈が早くなる展開もあってもっと早く観たかったなと後悔。
犯罪心理を解説していくスローテンポなセクションもあるんだけど、それがある事によって視聴者を置いていかない役割があるなと思った。
既にホラー界隈で有名な作品だから、映画の見せ場自体は序盤でわかっちゃうんだけど、それでもこの作品から得られる新鮮な絵作りには惹かれるところが多々ありました。
(メモ:家族ゲームと同じ監督)
なんでしょう、乳のシーンとかバイブを部屋に放置する奔放さから察するに、人間が持ち得ている"欲求"が異常に分泌されていて、尽きない快楽を求めている感じが取り留めもなく怖かった。
快楽殺人犯にあるカリスマ性みたいなものがなく、どちらかというと知能遅れなキャラクターが故の"ガチさ"に恐れ慄くのよな....
話が通じない、欲のみで動くキャラで共通する「ヒメアノ〜ル」の森田も同じ感じね。