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ペルセポリスのYのレビュー・感想・評価

ペルセポリス(2007年製作の映画)
5.0
マルジャンサトラピの原作も
舞台のイランやオーストリア、フランスの描写も
登場人物も
ストーリーも
音楽も
全部がミラクルを起こしてできあがった作品。
イランの歴史って池上彰さんの解説プリーズと思うぐらい込み入っていて
特にイラン最後の王朝パフレヴィー朝時代から、イラン革命、イランイラク戦争、現代に至るまでたった半世紀の間に色んなできごとが起きた現代史は理解が難しい。
その全てを主人公マルジの目を通して知ることができます。

そして自分のアイデンティティについて
世界中どこにいても生まれ育った国があること
どこに行っても変わらない自分がいること
素敵なメッセージですよね。

わたし的ベスト5シーン
1少女時代のマルジにとっての空想の神様的友達レーニンとのやり取りシーン
2留学時代の始まり とにかくスーパーと家を往復するシーン(分かるの、分かるのよ。)
3留学時代、彼氏との夢の生活から、突如現実に戻って元彼を思い出すシーン
4鬱から突然eye of tigerの歌に合わせてマルジが生き返るシーン
5最初と最後オルリー空港でのタバコシーン

私、学生時代にフランス語の授業でこの作品に出会い、
以来イスラム教に興味を持ちすぎて渡仏を決意、原作を日仏版でコレクションし、わざわざ舞台になってるオルリー空港でマルジャンがいたはずの場所を探し、イスラムを感じたくてモロッコでホームステイ。
未だにイランを旅することを夢みている…
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