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この子の七つのお祝にのyaaaのレビュー・感想・評価

この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)
4.0
因襲にとらわれた人々が巻き起こすドロドロした物語かと思ったら、占い師に頼る政治家、誘拐・洗脳と都市伝説のネタみたいなので溢れている。しかし、大映ドラマの始祖が撮るだけあってドロドロの人間関係は濃厚過ぎて身動きとれない程ドロドロ。
登場人物のキャラ描写、そんな人達が収まるカット割、恐怖の館みたいなトキワ荘のようなアパート、おっさん、おばはんのラブシーン…映るものすべてが人の業の原液みたいで濃い濃い。それに輪をかけてリアリティに押さえたトーンで描写されるでなく、膨張、誇張×誇張の演出・芝居。ポスターカラーみたいな血飛沫もこの世界観ならアリ。
名優達の粘っこいお芝居も見もの。
初見で観たら「ゴジラ-1.0」のおどろおどろしいB面みたい。
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