ジョン

ゴースト・ドッグのジョンのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
4.6
遂に1000本目のレビュー!!スイスのユースホステルで観てます。

ジャームッシュ作品のオフビートな雰囲気はそのままに、とてもドラマチックに、要所要所に緊張感が漂っていてとても楽しめた。
殺し屋とマフィアの物語ということで、アクションも多いし、当然血も流れるけど、ジャームッシュの照れ隠しなのか流儀なのか、間抜けさがある。危険人物の話してるのに、「ラッパーは変わった名前のやつが多い」とか言って急にラップ始めるし。鳩ごときにてんやわんやするし。でもしっかりハードボイルド。このバランス感覚が天才的。

アイス屋の友達がめっちゃ好き。言語が違っているけど心が通じているあのやり取りが温かい。そして最後、彼に語った言葉、"でも時には古い流れってのもそう悪かない、分かるだろ? 君なら分かる"
ってのが胸に刺さった。ひねくれたイメージのあるジャームッシュの想いがとてもダイレクトに伝わってきた気がした。
ジョン

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