liam

ゴースト・ドッグのliamのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
3.7

監督は「デッドマン」のジム・ジャームッシュ。出演は「ボディ・カウント/ヤバい奴ら」のフォレスト・ウィテカー、「ギャング・オブ・シカゴ 復讐の鎮魂歌(レクイエム)」のヘンリー・シルヴァ、「シャンヌのパリ、そしてアメリカ」のイザック・ド・バンコレ、「コーヒー&シガレッツ」のRZAなど。

「葉隠」をバイブルに、伝書鳩を唯一の通信手段として使用する孤独な殺し屋、ゴースト・ドッグの闘いを描いた異色作。

武士道の精神を学ぶ殺し屋。ただ武士道を学んでいるのは精神だけで、日本刀で暗殺したりとかはしない。笑 
またゴースト・ドッグは普段は優しいのも良い。動物が好きかつ見た目も熊みたいで、段々とフォレスト・ウィテカーが可愛く見えてくる。笑 本を好んで読んでいる事もあって、心優しく物静かな人物なんだという事が分かる。

鳩にまみれながら寝ているシーンは爆笑してしまった。連絡手段が伝書鳩だけっていう設定は面白い。
他にもキャラクター達が面白い設定ばかりなので、それだけで楽しめるかも。
今回の敵となるマフィアも、他の映画に登場するようなイケイケではなく、どこか落ちぶれている。

アクションはあまり派手ではなく、シンプルな銃撃戦。音も静かでゆったり終わる。
ストーリーもシンプルで難しいものではない。

ラストは悲しい結末でなんとも言えないやるせなさが残った。でもルーイは本当に殺す必要があったのかなってところは少し疑問だけど。

武士道を尊ぶ殺し屋映画。
liam

liam