指の小指

ゴースト・ドッグの指の小指のレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
3.5
今週末はジム・ジャームッシュ監督のリバイバル上映に行く予定なので、他作品も鑑賞。

“武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり”の一節が有名な「葉隠」を愛読書とし、仕事の依頼は伝書鳩という凄腕の殺し屋ゴースト・ドッグ(フォレスト・ウィテカー)。彼が依頼を受けた現場には、いないはずであるボスの娘がいた事からマフィアに追われる展開にー。

音楽はウータン・クランのRZAが担当していて、終始ゴリゴリのビートが流れる。精神性で“SAMURAI”に傾倒し、銃を使って仕事をこなすゴースト・ドックのミスマッチ感との相性も良い。

マフィアの爺さん連中がアニメ大好き、ラップ大好き、声デカ過ぎと個性豊かな面々で、そもそもの目的が御門違いだし、時代に取り残された老害感丸出し。

理不尽な中でも忠義を重んじるゴースト・ドッグが印象的で、劇中では他に芥川龍之介の短編小説「藪の中」も大きな意味を持っていました。

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