塩せんべい

ミミックの塩せんべいのレビュー・感想・評価

ミミック(1997年製作の映画)
3.5
原題 : mimic
割と好き。
ここ最近、低予算映画ばかり観ていたせいか、この作品が物凄く高級で高尚な映画に感じた(眼がこえたってことで)。
冒頭の病院のシーンや薄暗い地下シーンの色合いがたいへん美しく、それと相反するグロテスクな巨大ゴキブリとのコントラストが観ていて楽しい♪

気に入らないのは子役とラスト。
不思議っ子設定いらなくない?可愛くないしウザいだけだし。
家族が完成して全てが丸く収まるラストもあまりにお決まりすぎて苦笑。
あ、そういえばミミック=擬態って要素も途中で忘れちゃうくらい薄くて残念かな。

人類 vs 巨大ゴキブリ。どちらが繁栄するか?というのが大きなテーマ。
サブテーマとしては、性不能な夫と性不能な妻が他者との対立によって能力を取り戻し、家族になる、というところだろうか。

この科学者夫婦が蒔いた種により犠牲になった人々のことを考えると胸は痛いが、科学の知識は時に身を助け、どんなことがあっても子孫だけは残していくという、強かな生物としての人間像が描かれている。

しかし、NYの地下に虫を放ったら、とんでもないミュータントが培養されるくらい汚染が酷い場所ということだろうか。ホームレスの存在など、ホラーの定番 : 都会の闇を感じる。

なかなか堅実に撮られており美味!(*´σー`)
塩せんべい

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