PART Iの後日談と過去編がクロスカッティングして描かれるPART II。
マイケルがドンになり、拠点をニューヨークからラスベガス付近に移したコルレオーネファミリー。しかし当地の有力者ロスと縄張り争いで敵対することとなり......(後日談)
シチリア島・コルレオーネ村。両親や兄を殺された9歳のヴィトーは単身アメリカへと逃亡する。やがて大人になった彼は妻と長男ソニーと堅実に暮らしていたが、地元のギャングに職を奪われてしまい......(過去編)
という感じで、マイケルのその後と、父ヴィトーがコルレオーネファミリーを作るまでの物語が交互に語られる構成になっています。
PART IIもIに劣らず評判いいしアカデミー賞でもI以上に他部門で受賞したりもしているので、Iが面白かったし楽しみにしてたんですが、そしたら全然面白さが分からなくてびっくりしました。
これはもう純粋に私が馬鹿であることに原因があるので本作は何も悪くないんですが、前作で登場人物をしっかり把握していなかったツケがここに来て回ってきて、さらに本作からの新キャラも多数登場して、早い話誰が誰か分からんかった。
そんでも前作は細かいこと抜きでも面白かったんですが、本作はやたら複雑な上に話は地味でしかも過去と現在を行ったり来たりするから余計ややこしいし結果どっちの筋にもハマりきれず中途半端な感もあります。なにしろ前作のラストシーンが完璧だっただけに私としてはもうその続きなんて別に観たくないわけで、ヴィトーが主人公の過去編はまだ面白かった(けど尺が短かくて物足りない)ので過去編だけで1本にしてくれた方が嬉しかったかなぁ......と思っちゃいます。マイケルのパートは複雑な上に辛気臭くてマイケルもどんどん嫌な奴になっていくし、ただただしんどくて退屈なだけでした......。
手段を選ばずファミリーを守ろうとするマイケルと、ファミリーを作り上げた父ヴィトーとの対比というか交錯......みたいなのはまぁ分かるんだけど、、、とにかく煩雑なだけであまり興味が湧かなかったです。
IIIも観る気満々でしたが、なんかもういいかなという気がしてきちゃいました。馬鹿ですみません。