ピンフまんがん

招かれざる客のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

招かれざる客(1967年製作の映画)
4.0
これはドラマとしては名作ですね。一応人種問題という内容という触れ込みではあるものの、実際にそれを今の基準で鑑賞するとスかされます。どちらかというと、互いの両親の葛藤を味わう映画という感じ。まあ出会ってすぐに、その日に旅立つというのは普通に考えれば両親の立場でいうと無茶なシナリオのように感じ、日本でも実際に人種関係なく子供にあんな押されたら「ちょっと待て!!」って言いたくなるでしょうよΣ(´∀`;)。当時のアメリカでは珍しくないのだろうか?そんな中、そういう葛藤を見事に演じていた役者たちがみんな総じて上手く、間のとり方や台詞とか異様に高レベルでのドラマに感じました。
ところで日本でも、例えば北海道の田舎に九州の嫁連れてきたりしたらみんな色目で見まっせ。都会でも、子供がいきなり東南アジアとか連れてきて「今日結婚するよ!」なんて言われたらそりゃあ気が動転するでしょうよ。そういう意味では各御両親の葛藤がなかなか面白かった。そんなわけで思ったよりも重い社会派映画ってわけではないのであしからず。