アイガーサンクション

エドワード・ヤンの恋愛時代のアイガーサンクションのレビュー・感想・評価

3.8
音楽の全くない二日間の会話劇を、群像劇として描いているのにあまり入り込めなかったが、チチとリンの関係推移が描かれたエレベーターの二つのシーンはとても映画的なカットで、沁みいるものがあった。

あと自然なライティングというか、映像が素晴らしかった。特にモーリーとチチの煙草を吹かすシーンの出色なこと。

台詞劇としては、モーリーの姉の夫の語りもまた刺さるものがあった。