前作のラスト直後から始まる今作はシリーズ初めての続編。
いきなりの激しいカーチェイスを、タイトルシークエンスと主題歌が不穏な空気に変えていくところがかっこいい。
前作で誕生した新しいボンドは、とにかくタフでハードだ。手掛かりを片っ端から殺してしまい、乗った乗り物はすべてボコボコに破壊される。
クラッシュやミリオンダラーベイビーのポール・ハギスの脚本は、荒唐無稽な過去のシリーズの流れとは訣別したかのように思えるが、シリーズ初期の人気作ゴールドフィンガーのオマージュと思われるシーンがあってニヤリ。
ていうか16作目の消されたライセンスに雰囲気が似てるんだよなぁ。
とにかく硬派な作品に仕上がっています。
ボンド映画には珍しく、わりと難解な作品で、前作カジノ・ロワイアルの評価が高く、それに比べて落ちると言われがちなのですが、とても面白い映画です。