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007/慰めの報酬のALLORAのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.5
ダニエル・クレイグ版は全て円盤を持ってはいるが、AmazonPrimeに007全作品がラインナップされたので視聴。

この作品を最初に観た時は前作と話が繋がっていて非常に驚いた記憶が。
そんなの長い007の歴史の中で初めてで、驚いたけど非常に新鮮だった。

クレイグ版の中でも今作は評価が低い作品では有るが、面白くないわけではない。強いて言うなら物足りないと言った感じか。
敵の小物感や、脚本家組合のストによる脚本が無いまま強行にクランクインしたツケによる上映時間の圧倒的短さ故のストーリーの駆け足感等々。

個人的には前作カジノ・ロワイヤルとの前後編として今作を観るなら悪い出来では無いと思ってる。
ただ、この後もクレイグ版は話を地続きにした為に今作の立ち位置が微妙になったのは確か。

ラストのヴェスパーの恋人だった男を捕まえ、アルジェリアの愛の飾り結びを雪上に捨て立ち去るボンド。
これらの描写でこれでヴェスパーへの気持ちにケリをつけたとするなら、非常に良い後編だったで終われたのだが、この後も延々とヴェスパーを引きずっちゃうからなぁ…。
ただ、そのシーンにスタナ・カティックがカナダの諜報部員役で出ており、好きな女優さんなので非常に嬉しかった。
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