ゆず

007/慰めの報酬のゆずのネタバレレビュー・内容・結末

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

手がかりとなる人物をことごとく殺してしまうスパイ映画です。

「賛」よりも「否」が多い賛否両論のこの映画、「よっしゃ私がこの映画の面白さを見つけてやる」と上から目線で意気込んで見たが、逆に、やはり私も「否」だということを再確認してしまった。
前作「カジノ・ロワイヤル」の影が終始チラつくのがよろしくないと思う。前作ラストの直後から始まり、ホワイトを追い、グリーンを狙う展開だが、前作でル・シッフルとやりあったような緊張感はない。
ボンドガールにしても、オルガ・キュリレンコ演じるカミーユ自身はとても魅力に溢れているが、前作のヴェスパーとの差別化を図ったことで、かえってヴェスパーの影がつきまとう。そもそもボンドがヴェスパーに一途でカミーユのことは眼中にないのが伝わってくるのがなんか哀しい。
砂漠のホテルに潜入するラストミッションは、もうなんか普通に潜入してるし、驚きやワクワクがあまりないような気がする。ややこしくはあるが、基本ストレートなシナリオだった。

アクションは良いと思うんだけど。
ゆず

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