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原爆下のアメリカのmhのレビュー・感想・評価

原爆下のアメリカ(1952年製作の映画)
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マッカーシズムの真っ最中に作られたレッドスケアムービー。
いきなり余談だけど「レッドスケア」を「赤狩り」と訳したのはうまいけど、ビビってる感じを削ぎ落としちゃったのがよくなかった。アメリカの歴史においてビビリはかなり重要なキーワードなんだよなぁ閑話休題。
やってることは「ザデイアフター」そのままだけど、核戦争のシュミュレーションよりも反共プロパガンダのほうに注意が向いている。
「若き勇者たち(1984)」でもやってたけど突然の落下傘部隊はまさに青天のへきれき。なおかつこっちは「アメリカ軍の服装で、英語を使ってます」とのこと。なにそれめちゃくちゃ怖いんですけど。
「暁の出撃」でもやってたダム破壊のプロットもあったけど、それ、お前らがWW2でドイツに対してしたことだよね?
バーに居合わせた連中がそれぞれ戦争に巻き込まれて、いろんな最期を迎えるというグランドホテル形式なんだけどオチで唖然とする。
これまでを反省してより良く生きるようになる――うっすら、アメリカの国民的映画「素晴らしき哉、人生!」を引用しているんだと思われる。
Amazonprimeで見たんだけど、「共産主勝者」とかとんでもなく字幕がひどい。「客」が「容」になってんのはどういうことなの?
DVDのほうはそんなことないみたいなのでできればDVDでみたほうがいいけど、見たって別に面白いわけではないよ。
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