かえるのエリー

ハワーズ・エンドのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)
3.5
ヘレナ・ボナム=カーター
相方ティムと出会ってからは、頭がデッカくなったり人肉パイを焼いたりと、キワもの作品が目立つが、元々は良家のイギリス一族出身で、デビュー当時は本作や「眺めのいい部屋」など、時代劇のお嬢様な役が多かった。80年代ミニシアターブームでジェームズ・アイボリー監督が流行り、「眺めの〜」「モーリス」をまた観たいのだが、中々配信に上がらないので、同監督作の未見のヘレナ物をチョイス。


以下、ネタバレ感想


観てから知ったのだが、「眺めの〜」「モーリス」と同じ原作者だったようで、観るのは必然だったか。ジャケットに写る姉妹、主役はヘレナ演じる妹のヘレンよりもエマ・トンプソン演じる姉のマーガレットと感じる。

ウィルコックス家の別荘ハワーズエンドから物語は始まり、駆け足でマーガレット姉妹との関わり合いを追っていく。マーガレットとウィルコックスの主人ヘンリー(アンソニー・ホプキンス)が惹かれ合う様を含め一つ一つのエピソードが説明不足なので、どうにも感情移入出来なくて終わってしまった。いっそ「風と共に去りぬ」のように前後半に分けた方が良かったのでは。

確実に言えることは、ルースの遺言が色々と拗らせたという事。