マーくんパパ

真昼の暗黒のマーくんパパのネタバレレビュー・内容・結末

真昼の暗黒(1956年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

今、上辺だけで観るとよくあるパターンの官憲の思い込みと杜撰な捜査に端を発した強要自白の冤罪映画だが、公開当時は実際に同じ犯罪が最高裁で係争中(八海事件)だったことを思うと圧力に屈せず映画化した指弾の勇気に拍手です。弁護人の完璧な反証弁術にも拘らず二審も判決覆らず無実の主犯者が死刑判決言い渡された男が「母ちゃん、最高裁がまだあるっ!」と絶叫して終わるが、実際の八海事件は15年にも及ぶ長い差戻し裁判を重ねやっと無罪を勝ち得たことを思うと冤罪恐い。