ハナカズキ

ザ・ファイターのハナカズキのレビュー・感想・評価

ザ・ファイター(2010年製作の映画)
3.6
主人公の兄役を演じたクリスチャン・ベイルがアカデミー賞助演男優賞に輝いた本作。私はクリスチャン・ベイルが好きなんですが、そんな私でもクリスチャン・ベイルを嫌いになってしまいそうなほど、クズの兄役を熱演。かつての栄光にしがみつき転落した人生を送る元ボクサーです。

そして、主人公の母役を演じたメリッサ・レオもアカデミー賞助演女優賞を受賞。こちらも自分勝手で見ていて腹の立つ毒母を熱演。

この二人はボクサーである主人公のミッキー・ウォードをサポートする立場(トレーナー、マネージャー)なんですが、サポートしてるのか足を引っ張ってるのかわからない。

しかし、一番イライラするのは主人公の姉達。
それなりの年齢なのにいつも家の中にいて(仕事していないのか?)やる気のない表情で文句ばかり言ってる。「覇気がない」という言葉がぴったりな女優さん達をよく見つけてきたなと感心しました。

そんな家族に囲まれて唯一まともに育った主人公のボクサー、ミッキー。そんな主人公をマーク・ウォールバーグが肉体を鍛え上げ好演。

この映画は実話に基づいた話で、「ボクシング映画」という響きから連想される華々しい盛り上がりのあるサクセスストーリーとはちょっと違い地味な印象ですが、役者さん達の力量によってリアリティがもたらされているように感じました。

ラストに本物のミッキーとその兄が出てきますが、クリスチャン・ベイルの寄せ具合に驚愕します!
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