ハナカズキ

ロブスターのハナカズキのレビュー・感想・評価

ロブスター(2015年製作の映画)
4.2
満を持して「ロブスター」のレビューです!昨日の「ザリガニの鳴くところ」のレビューに、ロブスターとザリガニは似ていると同意してくださった優しい皆様、ありがとうございます!

さて、こちらのヨルゴス・ランティモス監督の「ロブスター」、期待以上にクセの強さを発揮しておりました。

私はあらすじも読まずに映画を観ることも多いのですが、この映画も何の情報もなく鑑賞し始めたら、何がどうなっているのか全然わからない。

何と言うか、例えて言うなら、部屋を間違えて入ってしまったのに引き返せず、突如始まったゲームに無理やり参加させられたものの最後までそのゲームのルールがわからず右往左往したような、そんな感覚でした。居心地の悪さのようなものを感じるものの、その居心地の悪さ、嫌いじゃない。なんなら、ランティモス監督にはそれを求めていました。なので訳が分からないまま進んでいきましたが大満足です。

未鑑賞の方はぜひあらすじさえ読まず、何がなんだか訳のわからない世界へ放り込まれてみてください。




⚠以下、ラストに関する重要なネタバレあり。







なんとなく全体的に何かの皮肉のように感じたのですが、肝心の「何の皮肉か」がわかりませんでした。少子化への警告?とも思いますが、違うような気もします。

条件のみで恋愛対象を探す描写が多くあったので、そのような恋愛傾向、例えばマッチングアプリへの皮肉?これもしっくりこない。

それはさておき、ラスト。これが最高でした!

まずレイチェル・ワイズ。あれ本当は目が見えてますよね?水を入れてくれたウェイターさんの方向しっかり見てましたもんね。

それとコリン・ファレル。あれからどうしたんだろう、やっぱり逃げ出したかな、などと思っていたらエンドロールの最後にわかりました!なんだか壮大なクイズのようで、答えがわかった瞬間笑ってしまいました!

タイトルここで回収か!!
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